防災と危機対応
住民の命と財産は住民で守る -自助と共助の力を大きく-
土砂災害
斜面に位置する集落が多く、地すべりなど土砂災害対策に取り組んできました。伊野地区には8つの地すべり委員会があり、地下水を集める「ライナー」と呼ばれる井戸を掘るなど、様々な対策を進めています。
土砂災害を想定したマニュアルや避難訓練についても検討が進んでいます。
ファースト・レスポンダー
伊野地区には救急車が到着するまで20分以上かかるところがあります。心臓が止まってから10分以上たつと、助かる確率がとても低くなります。
そこで、伊野地区ではファースト・レスポンダーと言って、消防署からメールが届くと現場に出かけていって心臓マッサージなどをおこなうボランティアの組織をつくりました。全国で5例目です。約70人の隊員がいます。
原子力災害
伊野地区は島根原子力発電所から約10㎞のところにあります。福島原発の事故後、国は、原子力発電所から30㎞以内のところ(UPZ)に住む人たちはその外側に避難するというきまりをつくりました。伊野地区の住民は、東、佐香、檜山地区の住民とともに出雲市大社町の荒木地区に避難します。
しかし、避難道路が十分に整備されていません。特に地合町の住民は大きな不安をかかえています。東地区や佐香地区を通るルートは、車がすれちがえないところがほとんどです。伊野小学校に向かう伊野本線も東地合~金森間はとてもせまいS字道路が続いています。
避難道路の整備は伊野地区のとても重要な取組課題なので、伊野地区道路建設事業推進委員会という組織をつくり、市や県と話し合いを続けています。
減災・防災に取り組む体制
- 伊野地区災害対策本部
- 自治協会長や自治協会理事、コミセン・センター長、土木委員長、消防団長等で構成する組織で、防災・災害時対応について企画立案をします。
- 出雲市消防団伊野分団
- 操法大会等で優秀な成績を収めてきた市内屈指の分団で地域から厚い信頼を集めていますが、人口減少に伴い団員の確保が難しくなることが心配です。
- 災害時の情報発信・情報受信
- 防災行政無線、音声告知放送、伊野地区フェイスブック、伊野コミュニティーセンター防災情報、出雲市、島根県、松江市、気象庁