伊野地区とは
地形と産業
島根半島の中央部にあり、宍道湖から日本海につきぬける変化に富んだ地形をなしています。
上の写真の先端部は「牛の首」と呼ばれています。島根半島独特の地層と風浪がつくりだした海岸芸術です。
伊野地区は出雲市役所まで車で40分、松江市役所まで25分、出雲空港まで20分と、比較的便利の良い中山間地です。
宍道湖岸の集落では漁師たちがシジミやフナなど宍道湖の幸をとって生業をたてています。日本海側の漁師たちはハマチやアジ、イカなど豊富な海産物を提供しています。宍道湖と日本海の間の谷間には棚田が広がり、「有名ブランド米より美味しい」と評判の米をつくっています。かつて、農家の大半は冬季、杜氏や蔵人として出稼ぎに行っていました。中国地方の銘酒をつくっていたのは伊野の杜氏たちでしたが、今は数人しかいません。杜氏・蔵人OB たちは年に1度、きき酒会を開いて日本酒文化を伝えています。
農業
食自慢
変化に富んだ地形が様々な食材を準備しています。宍道湖のハゼ料理、日本海のフグとジャガイモの味噌汁、中央部では野菜や山菜の漬物など、各地区で「おふくろの味」が伝承されています。
ひな祭りには「えがもち」と呼ばれる、あんこ入りのカラフルなお餅を作ります。端午の節句には柏の葉でくるんだちまきを、「しぼ」と呼ばれる、茅で編んだ容器に入れてゆであげます。
食文化
持続可能な1,000人の村づくり
伊野地区の人口は、2017年に1,300人余、世帯数は約350、高齢化率32%。2025年~2030年にかけて、伊野地区の人口は限りなく1,000人に近づくと思われます。「1,000人の村」を維持し、幸せいっぱいの地域コミュニティーをつくりあげるために、数年前から様々な取組が始まっています。島根大学の学生と地元住民が「伊野の自然を舞台に子どもの遊びをつくる」伊野べーション、伊野の海・湖・山・田畑の幸を売る「伊野いち」、海外の若者たちが伊野でボランティア活動を行う国際ワークキャンプ等、多彩な取組が注目を集めています。
伊野小学校の児童数は2017年度、わずか46人。出雲市が提案した東小・檜山小との統合をやめて単独で存続することを決めました。( 2015 年)
小さな学校の良さをいかした学校づくりを地域をあげて進めようと決断したからです。
「子育てするなら伊野で」と思ってもらえるコミュニティ-をめざしています。
詳しくは「しまねの郷づくり応援サイト」をごらんください。